どうもユリノキです。日本大会お疲れ様でした。
今回はクロックのエッジのスキップについて書きました。
最初は簡単なものから少しずつ難しい内容に踏み込んで書いています。スクランブルも貼ってあるので是非クロックを持ちながら読んでください。
その1、隣接しているエッジが揃ってるとき

scramble:UR1- DR2- DL1- UL5- U0+ R1- D4- L2+ ALL1+ y2 U3- R3- D1- L5- ALL1+ DR UL
右の図を見てください。左と下のエッジが同じ向きになっています。
このように隣接しているエッジの向きが同じときは積極的にスキップさせていきましょう!
スキップのさせ方は2種類ほどありますが基本的には中央の針を向きが同じのエッジに揃えてスキップさせます。画像のようなときは右上のダイヤルを3回回して中央の針と左と下のエッジを揃えます。(実際に解くときはz持ち替え(12時を右に)させてDR3+させます。)
その2、中央とエッジが揃ってるとき

scramble:UR5+ DR4- DL2+ UL4- U5+ R4- D3+ L2+ ALL5- y2 U3- R0+ D4+ L3- ALL2+ UR DR DL
まずは左の図を見てください。中央と右の向きが同じになっています。
このように中央とエッジが揃ってるときも積極的にスキップさせましょう!
スキップのさせ方は……もうこのまんま利用してください。実際に解くときはz'持ち替えしてUR1-して左のエッジを揃えます。
辻に右の図を見てください。中央と左が揃っています。それともっとよく見てみると右と下もスキップできる形になっていますね。
このようにスキップできる形が2つ存在するときはどっちも利用しちゃいましょう!
スキップのさせ方はその1でやった内容と同じように中央と左の向きをを右と下の向きに合わせればスキップできます。実際に解くときはz持ち替えしてUR3+させます。
その3、中央とエッジ2つが揃ってるとき・エッジが3ヶ所同じ向きになっているとき

scramble:UR0+ DR0+ DL3+ UL1+ U1+ R2+ D1- L5- ALL5+ y2 U3- R0+ D0+ L3+ ALL5+ DR UL
右の図を見てください。中央と上と左の向きが同じになっています。すばらしい形です。利用しましょう。
この他にも中央と上と下が揃ってるケースもあります。このときもピンの上げ下げがちょっと面倒ですが利用しましょう。
さて左の図ですが、スキップできる形が2つ存在しています。
しかし片方スキップさせるともう片方のスキップできる形が崩れてしまいます。このように2つのスキップを同時に利用できないケースは片方のみをスキップさせます。
揃え方は2種類あります。1つ目はその1のやり方のとおりDR2-をして中央と上と左を揃える方法、2つ目はDL2-をしてその2の右の図のような形にして揃える方法です(その1で説明しなかったやつ)。この方法はスキップする形を丸ごと動かして先に中央と別のエッジを揃えます。1つ目と2つ目の揃え方はスクランブルによってどっちを使うかが変わります。例として下の図のようなときは2つ目の揃え方を使います。

その4、どっちの面を先に揃える?

UR5+ DR1+ DL1+ UL0+ U1+ R3- D1+ L2- ALL5+ y2 U3- R5+ D6+ L3- ALL1+ UR DR UL
左右の図どちらも見てください。左の図は上と左、右の図は右と下がスキップできる形になっています。
さてここで問題です。右と左の図どちらから解いたほうが有利でしょう。
答えは左の図です。左の図には先に解き始めた面限定の隠れたスキップが存在するからです。
どのようなスキップなのかの説明の前にまずクロックの解き方を復習しましょう。
クロックは
①クロス(中央とエッジの向きを揃える)
②12時に合わせる
③持ち替え
④クロス
⑤コーナー
⑥12時に合わせる
といった感じに揃えますよね。クロスやコーナーをどんな風に解こうがクロックは「すべての針を12時に揃える」のが目標なので必ず12時に合わせる手順が入ります。
話の流れからなんとなく予想できると思いますが、スキップさせる場所はズバリ②の12時に合わせるところです。4つ目のエッジを揃えたときに12時に揃ってたら②をスキップできます。
②がスキップするかどうかの見極め方はとても簡単です。1手目に揃えたエッジの反対側にあるエッジが12時に向いているかそうでないか、たったこれだけです。今回の例では左の図は1手目(DR3-)で中央と上(あと左)のエッジを揃えたときに下のエッジが12時を向くので②をスキップできます。右の図では1手目(UL3+)を回しても反対側のエッジが12時を向かないので②をスキップできません。
今回は少し特殊ですがこのように1手先を読むことで隠れたスキップが見えてくるようになります。
その5、1手先、2手先の隠れたスキップを見つけ出そう!

scramble:UR5+ DR4+ DL3- UL1+ U2+ R2+ D1+ L1+ ALL2- y2 U4- R6+ D0+ L2+ ALL5+ UR DR DL
試しに解いてみてください。インスペクションは15秒です。15秒で左の図のスキップと右の図のスキップが読めたら間違いなく上級者でしょう。
その4で1手先を読むことについて触れたのでその5ではがっつり先読みについて書いていきます。まずは右の図から。すでに中央と上が揃ってますね。今回はここで終わらずもう少し先に進んでみましょう。左でもスキップしますがどっちも回す回数は変わらないので今回はわかりやすいように右のエッジを揃えてみましょう。UL2-を回してみると左のエッジの向きが下のエッジの向きと同じになりました。このように隠れたスキップは揃えたい所以外の場所でできます。ただ「中央と上が右と同じ向きになる」だけではなく一緒に動く左のエッジがどのように動くかなども読むなどインスペクションでは動くエッジの向きを把握しながら読むことが大切です。
左の図は2手先にスキップがあるので頑張って読んでみてください。どっちの面も普通に解いたらスキップに遭遇するスクランブルを選んだのでちゃんとスキップに会えると思います。
まとめ
スキップ見つけたら使ってこう
終わり
この記事へのコメント